
ISCC PLUS認証は、食品、飼料、工業製品、化学品、エネルギーなどEU RED II(再生可能エネルギー指令 II)の規制を受けないすべての市場やセクターを対象とし、グローバルにサーキュラーエコノミーおよびバイオエコノミーの発展をサポートする認証制度です。テュフズードは、ISCC PLUS認証をはじめとし、ISCC CORSIA認証、ISCC EU認証も提供しています。
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<目次>
>ISCC とは
>ISCC PLUS認証の概要
>ISCC PLUS認証が対象とするサステナブル原料カテゴリー
>ISCC PLUS認証が対象とするサステナブル原料・中間材・最終製品の確認方法
>ISCC PLUS認証の対象事業者
>ISCC PLUS認証の要求事項
>テュフズードのISCC PLUS関連サービス
>ISCC PLUS認証書発行までの流れ
>ISCC PLUS認証についてよくある質問(FAQ)
>ISCC PLUS認証サービスに関するお問い合わせ
ISCC(International Sustainability and Carbon Certification)とは、ISCC認証制度の開発、監視、改訂、継続的改善に責任をもつ規格策定組織であり、ISCC EU(EU再生可能エネルギー指令 IIの規制対象)、ISCC PLUS(EU再生可能エネルギー指令 IIの規制対象外)、ISCC CORSIA(SAF:サステナブルな航空燃料)など、市場ごとに異なる認証制度を運営しています。ISCCは、サステナブルな原料・中間材・製品の生産、調達、利用、ファイナンスを促進、奨励します。そして、農業バイオマス、森林バイオマス、バイオ由来の廃棄物・残渣、リサイクル原材料、非バイオ由来の再生可能エネルギーにより製造される原料・中間材・最終製品の環境的・社会的・経済的にサステナブルな生産と利用に向けたグローバルでの貢献を目標としています。
ISCC PLUS認証は、食品、飼料、工業製品、化学品、エネルギーなどEU再生可能エネルギー指令 IIの規制を受けないすべての市場や産業部門を対象とする認証制度であり、グローバルで認証の利活用が可能です。具体的には、サステナブルな原料、サステナブルな原料を採用している中間材・最終製品および関連するサプライチェーン上の事業者を対象とします。
- バイオ
農業、林業、漁業、水産養殖などに由来するバイオマス原料
- バイオサーキュラー
農業、林業、漁業、水産養殖などで発生するバイオ由来の廃棄物・残渣ならびに産業廃棄物・一般廃棄物
- サーキュラー
非バイオ由来でありメカニカルリサイクル処理された原料ならびにケミカルリサイクル処理された原料であり、有機原料と無機原料に区別される
- 再生可能エネルギー由来
反応に必要な要素として非バイオ由来の再生可能エネルギーを用いて製造される原料・中間材・製品
ISCC PLUSマテリアルリストで確認することができます。このリストはISCC PLUSでのみ対象とする原料、中間材、最終製品が掲載されています。また、ISCC EU、ISCC CORSIAのマテリアルリストに記載されているすべての原料も、ISCC PLUSの対象となります。
また、これらのいずれのリストにも記載されていない原料・中間材・最終製品の認証を希望する場合、事前にISCCとの協議とISCCの承認後、新たに対象となる可能性があります。ISCCマテリアルリストは、ISCC公式サイトからダウンロード可能です。
ISCC PLUS認証が対象とする主な事業者は以下の通りです。
- 農場・プランテーション
- セントラルオフィス(農場・プランテーションの共同オフィス)
- ファースト ギャザリング ポイント(農場・プランテーションからの集荷地点)
- ポイント オブ オリジン(廃棄物・残渣の発生地点)
- セントラルオフィス(ポイント オブ オリジンの共同オフィス)
- コレクティング ポイント(ポイント オブ オリジンからの集荷地点)
- トレーダーおよびストレージ ファシリティー(商社・保管施設)
- プロセッシング ユニット(加工・製造)
- ブランド オーナー(ISCCクレームを希望する場合、但し、ライセンススキームの選択肢もあり)
ISCC PLUS 文書およびISCC EU システム文書の要求事項も一般的に適用されます。具体的な要求事項は、対象とするサステナブル原料や事業者の種別ごとに共通するものと、固有のもので構成されています。以下は主な要求事項の一例です。
- サステナブルな原料
- GHG排出量の算定(該当する場合)
- サプライチェーン全体にわたるトレーサビリティの保証
- サプライチェーン管理(セグリゲーション、マスバランス、コントロールドブレンディング)
- 農園・プランテーションまたはポイント オブ オリジンなど上流に至るサプライチェーン全体が、完全にISCC 認証を受けていること、またはFSC Forest Management (FM) 認証を受けている森林からであることの保証
- 経営マネジメントによるISCC要求事項の順守についてのコミットメント
テュフズードジャパンでは、ISCC PLUSに関するサポートサービスへの第一歩として、個別の無料オンラインミーティングを提供しています。
約60分のミーティングの一般的な内容は以下の通りです。

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オンラインミーティング後の、実際の認証書発行までに流れは次の項目をご確認ください。
ISCC PLUS認証の申込、監査開始から認証書発行までの流れは、以下の通りです。

- ISCC PLUS認証書の有効期限、監査の頻度は?
➡ 認証書の有効期限は1年間、認証書の維持には1年に1回監査が必要です。
- ISCC PLUS認証に関わる費用は?
➡ ①監査・認証費用(認証機関) ②年間認証ライセンス費用(ISCC System)が必要です。①②ともに、認証機関がまとめて見積・請求を行います。
年間認証ライセンス費用詳細は、ISCC 公式サイトをご参照ください。
- ISCC PLUS認証の申込から取得までの時間は?
➡ 認証書は、監査に合格の場合、監査日から60日以内に発行されます。これに認証機関との契約に要する時間、お客様の監査準備に要する時間が加わります。
- ISCC PLUS監査の準備において、参照すべきものは?
➡ ISCC PLUS 文書およびISCC EU システム文書の要求事項も一般的に適用されます。またISCC Audit Procedure(ISCC監査手順書)は、ISCC の要求事項を反映しており、実際の監査において使用されます。これらの文書は、ISCC公式サイトからダウンロード可能です。
- ISCC PLUS認証を取得する前に、ISCC 認証済の原材料は必要ですか?
➡ サステナブル原材料の受入は、受領者が発送日時点で有効なISCC PLUS認証書を持っている場合にのみ可能であることに留意されたい。従って、初回審査では、テンプレートやその他の書類を準備する必要がありますが、ISCC認証済の製品在庫を持つことはできません。
- 自社内に、ISCC PLUS認証 原料・中間材・最終製品を扱う工場または倉庫等の拠点が異なる所在地に複数存在します。この場合、ISCC PLUS監査認証は、いくつ受ける必要がありますか?
➡ ISCC PLUS監査認証は、拠点(異なる所在地)ごとを対象とします。例えば、自社内に、ISCC PLUS認証 原料・中間材・最終製品を扱う工場が2つある場合、ISCC PLUS監査認証は工場毎に実施され、認証書はそれぞれの工場に発行されます。
- ISCC PLUS認証済の拠点において、新たにISCC PLUS認証 原料・中間材・最終製品を追加したい場合、どのような対応が必要でしょうか?
➡ 拡張監査の実施が必要です。
- ISCC PLUS認証が対象とするサステナブル原料カテゴリー のひとつ 『再生可能エネルギー由来』 について具体例を教えてください。
➡ 一例として、再生可能エネルギー由来の電力による電気分解で得られた水素と回収したCO2を化合し生成された合成メタノール(eメタノール)は、ISCC PLUSで認証することが可能です。ご参考としまして、テュフズードでは、この認証実績があります。
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また、REDcert2認証についても提供可能です。
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