非金属材料へのUV-C照射影響試験
非金属材料へのUV-C照射影響試験
紫外線(Ultraviolet:UV)は、その波長によって3つに分類されます:波長が320nm~400nmのUV-A、280nm~320nmのUV-B、100nm~280nmのUV-Cです。UV-Cは、紫外線の中で最も波長が短くエネルギーが大きいため、強力な殺菌や消毒効果を得ることができます。パンデミック時の衛生や除菌の重要性の高まりから、UV-Cの除菌機能が注目されています。そのため、近年発売された家電製品、照明機器、一般消費財、医療関連機器など多くの製品のランプやレーザーにUV-C機能が搭載されています。
テュフズードのUV-C試験では、製品に使用されている非金属材料に対するUV-Cの影響を評価します。(IEC/EN 60335-1 Annex T)
UV-Cは、ほとんどの素材に対して太陽光よりもはるかに有害であり、製品の欠陥や故障のリスクを高めます。そのため、UV-C照射前後の材料特性を比較、測定することで、製品を構成する材料への影響を評価することが重要です。また、UV-C照射機能を持つ製品は、この試験に合格しなければCB認証やCE 適合証明(AoC)は取得できません。
テュフズードのUV-C試験では、家電製品の安全要求事項(IEC 60335-1:2020)に基づき、非金属材料へのUV-C照射影響を評価します。これは、プラスチックなどの非金属材料がUV-Cに長時間さらされた後、製品の安全性に影響を与えるような機械的・電気的特性の変化が起きたかを検証するものです。機械的サポートや耐衝撃性を与える非金属材料の特性や試験方法については、下表をご参照ください。
試験対象部品 | 特性 | 試験方法に関する規格 | 試験後の最小保持量 |
機械的な補強をする部品 | 引張強度 | KS M ISO 527 シリーズ | 70% |
曲げ強度 | ISO 178 | 70% | |
耐衝撃性を補強する部品 | シャルピー衝撃 | ISO 179-1 | 70% |
アイゾット衝撃 |
ISO 180 | 70% | |
引張衝撃 | ISO 8256 | 70% |
*機械的支持を提供する部品は、引張強度または曲げ強度いずれかの試験に合格すること。
*耐衝撃性を与える部品は、シャルピー衝撃、アイゾット衝撃または引張衝撃のいずれかの試験に合格すること。
*試験後、UV-C照射前の70%以上の機械的および電気的特性を保持していること。
テュフズードは、グローバル市場におけるUV-C試験において豊富な経験を有しています。当社のUV-C試験は国際的に認知されているIEC/EN 60335-1の試験範囲に従って実施しています。この試験を通して欧州市場への参入に必要なCB認証とCE適合証明(AoC)を取得することができます。
当社の専門家は、UV-C試験に関連するIEC規格の変更に関する最新情報を保有しており、関連する要求事項を満たすためにお客様をサポートします。当社は、最新の試験規格に基づきUV-C試験を実施しています。
当社は高性能な試験設備に投資して、最新モデルの「UV促進対抗試験機」を保有しているため、製品のUV-C試験に対して高い耐性を証明することができます。
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