S20.20について
2016年1月1日よりANSI / ESD S20.20-2014が有効となり、ANSI / ESD S20.20-2007は適用されていません。
様々な要因(人体、衣服、生産機器、工具、梱包資材等)により発生した静電気により、電気・電子機器、部品等が損傷することはよく知られています。これらの製品を製造す
る企業は工場内で有効な静電気対策(ESD: Electrostatic Discharge)システムを構築し管理する事が求められています。
その結果、静電気により損傷する可能性がある製品を顧客に提供する企業が、標準化されたESD管理プログラムを構築し、維持管理する能力を証明するための規格としてANSI/ESD S20.20-2014規格が作成されました。
ANSI / ESD S20.20-2014規格は、100ボルト以上のHBM(Human Body Model)からの放電に損傷しやすい電気・電子部品、アセンブリ、装置を保護するためのESD制御プログラムの確立、実施、および維持に関する管理上および技術上の要件を規定しています。
ANSI / ESD S20.20に規定されているESD制御プログラムは、静電気放電による損傷を受けるすべての製品、製造工程に関連した活動に適用できます。
•施設内のすべての導体は結合されるか電気的に接続し、グラウンドに接地しなければならない。
•施設内で使われている絶縁体は、グラウンドへの接続また接地によって静電気の電荷を放出できない。
•静電気の影響を受けやすい部品をESD保護地域の外に移動または輸送する場合は、静電気を防止する素材を使用する必要がある。
これらの原則の具体的な適用は施設によって異なる場合がありますが、適切なESD施設管理計画の策定に適用されるため、規格の必須要件を表しています。
ANSI / ESD S20.20静電放電制御プログラム規格は、以下のセクションから構成されています。
管理要件
•ESDコントロールプログラム計画
•トレーニング計画の要件
•コンプライアンス検証計画
技術要件
•接地/結合システム
•人体接地
•保護区域
•包装
•マーキング
•装置
•取り扱い
規格適用のガイドラインは各要件の後にも提供されます。 TÜVSÜDは、ESD S20.20証明書を発行するために認定されたわずか6か所の認証機関の1つです。