~人体に与える影響とカット率を保証する認証マーク
~人体に与える影響とカット率を保証する認証マーク
近年、よく耳にする「ブルーライト」。スマートフォンやパソコン、ゲーム機などから放出量が多く、人体に悪影響を及ぼすことが知られています。このブルーライト対策製品はすでに多く市販されていますが、そうした中でも、ブルーライトの人体に与える影響とカット率を保証する認証マークを取得している製品もあります。今回は、ブルーライトが与える人体への影響と共に、低ブルーライトの認証マークについて解説します。
■ブルーライトとは?
ブルーライトとは、太陽光に含まれている光で、波長が380~500nm(ナノメートル)の青色光です。紫外線の波長に近く、人の目で見ることのできる光、つまり可視光線の中で、非常に強力なエネルギーを持っているのが特徴です。
青色発光ダイオードが登場して以来、LEDディスプレイを搭載したテレビやパソコン、スマートフォン、ゲーム機、液晶テレビ、LED照明など、身のまわりにブルーライトを発する機器が急増しました。
現代社会においては、ブルーライトを浴びる機会や時間が増加しています。ブルーライトを発する機器の中でも、スマートフォンやパソコン、ゲーム機は特にブルーライトの放出量が多いといわれます。これらの機器は、周知の通り、日常的に利用頻度が高まっており、ブルーライトを浴びる時間は年々増加傾向にあるといわれます。
■ブルーライトが人体に与える影響とは
ブルーライトは、人体にさまざまな影響を与えるといわれています。
例えば、ブルーライトは、目の疲れ、肩こり、腰痛を招く可能性があります。エネルギーが非常に強いため、まぶしさを軽減させるために瞳孔を縮めようとして目を細め、目の筋肉を酷使してしまったり、画面を見るときの姿勢が悪化し、肩こりや首こり、腰痛につながったりする恐れがあります。また目にブルーライトを大量に浴び続けてしまうと、網膜へダメージをもたらすといわれています。
ブルーライトは、体内リズムに影響を及ぼすことで、睡眠サイクルの乱れにもつながります。通常、太陽光に含まれるブルーライトによって朝、覚醒したら、夜に向かうにつれてブルーライトを浴びる量が減ることで、睡眠へと向かっていきます。しかし、夜になってもデジタル機器を使い、ブルーライトを浴び続けてしまうと、脳が睡眠モードになりにくくなり、睡眠のサイクルが乱れてしまいます。
さらに、自律神経の乱れにつながることから、体温や心拍、血圧、血糖値、ホルモンなどの生理機能にも影響が出て、糖尿病や高血圧、心筋梗塞などの病気のリスクが高まるともいわれています。その他、メンタルや美容にも影響を及ぼします。
これらの影響をできるだけ抑えるためにも、ブルーライトをカットする工夫が必要です。特に子どもの目はブルーライトの影響を受けやすいため、早めの対策が大切です。
ブルーライトをカットする製品は、現在、多く登場しています。例えば、ブルーライトカットメガネやブルーライトを低くできるモードの付いた液晶ディスプレイなどが市販されています。それらの製品を利用して、ブルーライト対策を行う必要があります。
■ブルーライトのリスク低減を保証する製品認証マークとは
ブルーライトをカットする製品には、その製品のブルーライトのリスク低減を保証する製品認証マークが付与されたものがあります。製品を選ぶ際には、このブルーライトの製品認証マークがついたものが一つの基準となります。
テュフズードジャパン認証サービスのブルーライト比率の認証マークについてご紹介します。
ブルーライト比率の認証マーク
近年、「低ブルーライトモード」を搭載した製品が市場に登場しています。例えば、LEDバックライトLCDを搭載しているスマートフォン、タブレット端末、ノートパソコン、PCモニター、テレビ、LEDディスプレイなどがあります。
低ブルーライトモードとは、製造者によってブルーライト率を低減されたディスプレイモードです。例えば、低ブルーライトモードが搭載された、あるパソコンの液晶ディスプレイでは、ブルーライトを4段階で調整が可能です。段階を切り替えることで、ブルーライトを20~70%カットします。
ブルーライト率とは、製品のブルーライト含有量を評価する際の、相対的概念です。太陽光のブルーライト率は25%前後であるため、「ブルーライト率≦25%」が最小要件となります。一般的なホワイトLEDライトのブルーライト率は35%前後であり、ディスプレイまたは低ブルーライト製品の低ブルーライトモード時のブルーライト率は、太陽光のブルーライト率よりも低い率となります。
このブルーライト率の低い製品を認証するのがこの認証マークです。
まとめ
ブルーライトは、現代社会において日々の生活で頻繁に使用する製品から発せられている、とても身近なものです。人体への影響をよく理解し、認証マークや認証製品についての理解を深めることが重要と考えます。
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