2026.04.28
国際的な第三者認証機関であるテュフズード(本部:ドイツ・ミュンヘン)は、・ミュンヘン近郊のGarchingに新たな水素試験所を開設しました。本試験所では、製品の初期開発段階から、材料評価、設計検証、認証、認証後の品質モニタリング、さらにはグローバル市場での承認取得に至るまで、製品ライフサイクル全体を通じて製造業者を支援します。
国際的な第三者認証機関であるテュフズード(本部:ドイツ・ミュンヘン)は、・ミュンヘン近郊のGarchingに新たな水素試験所を開設しました。本試験所では、製品の初期開発段階から、材料評価、設計検証、認証、認証後の品質モニタリング、さらにはグローバル市場での承認取得に至るまで、製品ライフサイクル全体を通じて製造業者を支援します。

テュフズードは、2026年4月、ドイツ・ミュンヘン近郊に新たな水素試験所を正式にオープンしました。オープニングセレモニーには産業界からの来賓を迎え、水素経済の最新動向や課題に関する専門家による講演、試験所内のガイドツアー、そして各業界の専門家との意見交換が行われました。
Hubert Aiwanger氏は来賓挨拶にて次のように述べました。 「この新たな水素試験所は、水素インフラの拡張に向けた重要なピースの一つです。ここGarchingでは、最高水準の試験、検査、認証を通じて、水素利用を目的とした製品の市場投入を後押しします。テュフズードが認証したものは、安全であり、世界的に認められることを意味します。水素技術の最前線に立ち続けるためには、まさに今求められている取り組みです。」
国際的に、水素は、エネルギー多消費型産業、大型輸送、航空、海運の分野における脱炭素化に向けた戦略的なエネルギーキャリアとして、また再生可能エネルギーの貯蔵媒体として位置づけられています。各国および欧州の戦略においても、この技術の経済的重要性が高まっていることが強調されています。しかし、市場の拡大には、インフラや製造設備への投資だけでなく、何よりも信頼性の高い安全性および品質基準が必要です。
水素の可能性を安全に活用するためには、高い耐久性を持つコンポーネント、信頼性の高い材料、そして国際的に認められた試験・認証プロセスが不可欠です。まさにこの点に、テュフズードの役割があります。Karl Meier(テュフズードグループ TÜV SÜD Product Service GmbH のCOO)は、オープニングセレモニーで次のように強調しました。「水素はエネルギー転換において中心的な構成要素になると期待されていますが、その活用は安全かつ革新的である必要があります。この新しい試験所では高い信頼性を持ち、規格に準拠した水素技術の市場投入を後押しするサービスを提供します。
この新たな試験所では、製品の初期開発段階から、材料適合性評価、設計検証、認証、製造監視、さらにはグローバル市場への投入に至るまで、製品ライフサイクル全体を通じて製造業者を支援します。
特に重点を置いているのが、金属および非金属材料の水素適合性試験です。その理由は、材料の脆化、割れ、透過などの水素特有の現象を引き起こし、、機器の安全性や耐用年数に大きな影響を与える可能性があるためです。そのため、本試験所では、以下のような試験を実施しています。
テュフズードは、独自の試験仕様に基づき、水素用途における材料の安全な使用適性(H₂-Ready)を評価し、開発・設計における信頼性の高い判断基盤を提供します。
テュフズードは、本試験所において、自動車、産業、エネルギー分野向けに要求される高性能な試験装に重点的に投資しています。これにより、実際の使用条件を可能な限り正確に再現し、過酷なの条件下での製品の検証を行うことが可能となります。
新たに導入された設備の一つが、多段式ブースターコンプレッサーを備えた水素用の圧力サイクル試験装置です。最大150MPa以上の圧力サイクル、および-40℃から+180℃の温度範囲での試験が可能で、24時間の連続運転、自動の漏洩およびサイクル監視機能を備えています。これにより、過酷な条件下での実環境を模擬した加速寿命試験が可能となります。。
また、水素システム部品用の振動試験装置も重要な試験設備の一つです。水素、圧力、振動の組み合わせは、特にモビリティ分野向けの製品の試験において、極めて重要な要素です。このほか、H₂ガス流量試験装置(水素の純度、温度、圧力、圧力などの調整含む)、透過試験システム、自動監視機能を備えたリークおよび曝露試験装置なども整備されています。水素、窒素、ヘリウムなど様々なガスを用いた試験が可能で、部品およびシステムレベルの試験をカバーします。
材料試験に加え、サービスポートフォリオには部品・システム全体の評価・検証も含まれます。対象には、バルブ、圧力調整器、配管・継手、センサー、シール・ホース、充填システム、水素タンク、さらには定置用・モビリティ用の水素システムが含まれます。
試験は、ISO、ANSI、CSA、国連規則、欧州圧力機器指令(PED)などの関連する国際規格・法規に基づいて実施されます。特定の規格が存在しない分野では、テュフズードが独自の試験仕様を策定し、その中で安全性および性能に関する最低要件を透明性とトレーサビリティを確保した形で定義しています。
テュフズードは、国際的に活動する試験認証機関として、水素システムの部品向けの試験・認証・任意のマーク付与から、認証後の品質モニタリング、製造業者の試験所の監査に至るまで、グローバル市場への進出を包括的に支援します。各試験所は、ISO 17025に準拠して運営されており、サーベイランスプログラムに組み込まれています。さらにテュフズードは、国際標準化機関や業界イニシアチブにも積極的に参画し、水素技術に関する規制枠組みの形成と発展に貢献しています。
テュフズードは、水素に関する試験能力の拡充を通じて、安全でサステナブル、かつ将来にわたって信頼性の高い形でイノベーションを市場に届けるというコミットメントを改めて示し、エネルギー転換の成功に重要な役割を果たしていきます。
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