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テュフズードより、一般製品安全規則(GPSR)および CE マーキングの新時 代に関する情報

2024.12

テュフズード(本社:ドイツ・ミュンヘン)より、新しい EU 製品安全規則(一般製品安全規則、General Product Safety Regulation, GPSR (EU) 2023/988)は、2024 年 12 月 13 日に発効されたことをお知らせします。これは、現行の一般製品安全指令(General Product Safety Directive (2001/95/EC))に代わるもので、急成長を続ける E コマース(ネット通販)分野の規制を目的とした広範囲な変更を反映しています。その目的は、EU 市場における非食品消費財の安全性を向上させ、リスクに対するより高いレベルの消費者の保護を提供することです。新しい規則は、製造業者、流通業者、輸入業者、輸出業者に等 しく適用されます。明確に定義された要求事項を導入することにより、GPSR はサプライチェーン全体のすべての経済事業者に対し調和の取れた枠組みを確立します。 

 

背景:リスク増加に対する緊急改革

EU の非食品消費財に対する迅速な警告システムである「Safety Gate」によると、2024 年の最初の数ヶ月間で危険な製品に関する警告が 2,200 件以上出されました。ネット上で販売される製品に焦点を当てると、この流通経路は通知されたケースの 31%を占めています。主な違反には、玩具、衣料品、電子機器に関連する安全上の問題が含まれ、化学的危険、絞めつけ、火災の危険を伴うケースが多いです。GPSR はこの傾向に対応し、製品安全の新たな基準を確立しています。 

 

GPSRが導入した主な変更点

GPSRは「安全な製品」という言葉を再定義し、規制のギャップを埋め、製品安全評価の基準を拡大しました。

1. より包括的な安全基準
GPSRでは、物理的および化学的特性に加え、サイバーセキュリティの側面、製品の特定、警告文、安全な使用と廃棄に関する指示なども考慮されています。製品安全性の透明性と信頼性を高めると同時に、企業と当局の連携を促進することを目的としたもうひとつの大きな変更点は、EU域内に拠点を置く責任者を任命し、その連絡先を製品本体または製品包装のいずれかにはっきりと見える形で記載する義務です。その狙いは、特にEU域外に拠点を置く製造業者の場合、責任の所在を明確にすることにあります。これにより安全性に問題が発生した場合、消費者は迅速なサポートを受けることができ、なおかつ市場監視当局はより効率的に行動することができます。

  •  提供する義務がある詳細
    連絡先の詳細には最低限、責任者の氏名または会社名、その住所、電子メールアドレスまたは電話番号を記載する必要があります。消費者は、安全上の問題や苦情があった場合、これらの詳細情報を使って責任者に直接連絡することができます。
  • 詳細を記載しなけらばならない場所
    詳細については、製品本体、包装、または安全使用のための取扱説明書などの付属文書に、はっきりと見える形で恒久的に貼付する必要があります。
  • 「責任者」とは
    責任者とは、輸入業者、販売業者、EUに拠点を置く正規代理店のいずれかを指します。この個人または組織は、製品安全要求事項の遵守に関する責任を引き継ぎ、市場監視当局および消費者の窓口となります。

2.オンラインとオフラインで同一の基準
製品はオンラインかオフラインかにかかわらず、同じ安全基準に従う必要があります。ECサイト取引は、製品を迅速かつ容易に世界中に販売することを可能にします。その結果、安全でない製品が増加し、その多くがEU域外に拠点を置くサプライヤーから供給されているため、これまでは規制が困難でした。GPSRの新条項により、オンライン販売業者は実店舗と同様の安全基準を確保する責任を負うことになります。

  • すべての流通チャネルで同一の安全基準
    オンライン販売は、実店舗での販売と同じ要件の対象となります。つまり、オンラインマーケットプレイス、オンラインショップ、ソーシャルメディアプラットフォームを含むEコマースプラットフォームを通じて流通する製品は、安全であり、適用されるEU指令に準拠している必要があります。その一環として、警告文、取り扱い説明書、関連する製品識別情報を添付する必要があります。
  • プラットフォームが果たすべき義務
    Eコマースプラットフォームは、販売する製品が関連する安全要件に適合していることを保証するための内部手続きを導入する必要があります。具体例は以下ご確認ください。
    o 取引業者のチェック:Eコマースプラットフォームは、そのプラットフォームで製品を提供する取引業者が法的要件を遵守していることを確認する必要があります。
    o 製品の監視:Eコマースプラットフォームは、不適合製品を特定し、排除するために定期的なチェックを行う必要があります。
  • Safety Gateポータル
    o 登録義務:今後、Eコマースプラットフォームはこのポータルに登録する必要があります。
    o 効率的なリコール対応:  リコールが発生した場合、EコマースプラットフォームはこのSafety Gateポータルを利用して迅速に対応し、該当商品の撤去、取引業者への通知、消費者への警告を発することができます。
  • オンラインマーケットプレイスの責任拡大
    製品に直接的な管理権限を持たない「仲介者」として機能するEコマースプラットフォームも、監視および確認の義務を遵守していることを証明できない限り、依然として責任を負うことになります。

3. 経済事業者に対する明確な義務
GPSRは、製造業者、輸入業者、流通業者などの経済事業者に対する明確な義務を定めており、これはサプライチェーンおよび流通チェーン全体の安全性を高めることを目的としています。製品の保管、市場監視当局との協力、EUにおける責任者の任命などに関する具体的な要件を列挙することで、GPSRは責任を明確に規定し、危険な製品のリスクを最小限に抑えます。

  • 製品安全規則に準拠した保管条件 
    o 製品の安全性: 事業者は、製品の安全性を保証する条件の下で製品が保管されていることを保証するための措置を講じる必要があります。特に取り扱いがデリケートな製品や化学製品については、温度管理、湿気および機械的損傷からの保護などの側面が対象となります。
    保管条件の記録:製造業者および輸入業者は、製品がどのように保管されているかを記録し、当局からの質問があった場合に安全基準への適合を証明できるようにする必要が あります。 
    o 危険物に関する特別要件:特別な安全要件(リチウムイオン電池や化学物質など)の対象となる製品の保管には、適用されるEU規則に準拠した個別の追加安全対策を適用する必要があります。
  • 当局との協力
    o 情報の提供:市場監視当局から要請があった場合、事業者はリスク分析、試験証明書、適合宣言書などの技術文書や製品安全性の証拠を提出できる必要があります。
    o 調査支援:経済事業者は、安全性違反に関する公的機関の調査を支援することを責務とされています。これには、製品サンプルや検体の提供から、サプライチェーンの開示、リコール活動への協力が含まれます。
    o 通知義務:自社製品に安全上の欠陥や潜在的な危険があることを認識した場合、事業者は遅滞することなく市場監視当局に通知し、警告文やリコール措置などの適切な措置を開始しする必要があります。

ビジネスチャンス

GPSR は、課題だけでなく企業に多くのビジネスチャンスも提供します。規制の要求事項を遵守すること で、製造業者や販売業者は消費者の製品に対する信頼を強化することができ、その結果ブランドの評判 を高めることができます。また、製品の安全性が高まれば、EU 市場への参入がより容易になるため、競 争力も向上する可能性があります。GPSR に準拠することで、高額な罰金や費用のかかるリコール措置な どの法的リスクを最小限に抑えることができるため、企業は経済的損失を回避することができ、長期的に 市場で強固な地位を確立することができます。

サイバーセキュリティと環境保護が注目を浴びる中、新要件はサステナブルなプロセスも後押します。全体として、GPSRは企業がコンプライアンスを確保するために積極的な措置を講じる機会を提供し、それによって市場での評判や事業の効率性およびサステナビリティを高めることができます。

テュフズード:製品安全のエキスパートパートナー

「GPSR は、企業に新たな課題をもたらす一方で、より高い安全基準に基づく大きな可能性も提供してい ます。テュフズードの包括的な試験・検査・認証(TIC)サービスは、製造業者や販売業者をサポートし、製 品開発から市場導入に至るまでの新しい要件の効率的な実施を支援します。」
Florian Hockel 氏、ディレクター、テュフズードのビジネス・サービス開発部門コンシューマープロダクツ

テュフズードは、150年にわたる安全および品質分野の経験を生かし、企業がリスクを最小限に抑え、プロセスを最適化し、消費者の安全を確保できるよう支援する統合ソリューションを提供しています。

GPSR、要求される識別情報、テュフズードのサービスの詳細についてはこちら

 

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