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テュフズード、グローバル脱炭素化センター・オブ・エクセレンス(CoE)をシンガポールに開設

カーボン市場の信頼性向上とデジタル炭素検証の加速を支援

カーボン市場の信頼性向上とデジタル炭素検証の加速を支援

2026.09.09

Tokyo/Japan. 国際的な第三者認証機関であるテュフズード(本部:ドイツ・ミュンヘン)は、シンガポールに新たなグローバル脱炭素化センター・オブ・エクセレンス(Centre of Excellence: CoE)を開設したことを発表しました。これは、カーボン市場の信頼性向上とデジタル炭素検証の加速に必要なインフラを強化するとともに、パリ協定に基づく信頼性の高い国際カーボン市場の構築を支援する取り組みの一環です。

Advancing Trust in Climate Action: TÜV SÜD opens a Global  Decarbonisation Centre of Excellence 今回のCoE開設は、テュフズードが推進する、脱炭素化分野への継続的な投資の一環です。近年、テュフズードは、デジタル測定・報告・検証(dMRV: digital Measurement, Reporting and Verification)分野で、先進的な専門知識を有するルクセンブルク拠点の認定検証・妥当性確認機関(VVB: Validation and Verification Body)であるSustainCERTを買収しました。これらの投資を通じてテュフズードは、炭素データ、カーボン市場、および第三者保証に関する能力をさらに強化しています。

Patrick Vollmer(テュフズード 取締役会会長 CEO)は、次のように述べています。「気候変動対策は、重要な転換点を迎えており、カーボンデータを信頼できるカーボン情報へと変換することが、企業活動においてますます重要になっています。進展には、検証可能な信頼が不可欠であり、これはテュフズードが、160年以上にわたり提供してきた価値でもあります。各国政府、企業、投資家が、排出削減の信頼性や透明性、第三者保証を求める中、当社はこれまでの強みを生かし、シンガポールからアジア、および世界に向けて、脱炭素化の推進と信頼性の高い気候ソリューションの発展に貢献していきます」

各国が、パリ協定第6条の実施を進めるなか、相互運用可能で信頼性の高いカーボン市場インフラへの需要は、世界的に高まっています。CoEは、デジタル技術と長年にわたる独立した妥当性確認・検証の専門知識を組み合わせることで、国際的な炭素協力の促進とパリ協定第6条の実施を支える、堅牢かつ透明性の高いインフラの構築に貢献します。

CoEは、具体的に以下の5つの重要分野を支援します:

  • パリ協定第6条の実施支援および国際カーボン市場規制への対応
  • dMRVを活用したカーボン市場と気候保証サービス
  • エネルギー転換、代替燃料およびエネルギー安全保障
  • サプライチェーンの信頼性向上と産業分野の脱炭素化
  • 政府機関および産業界向けの人材育成とエコシステム構築

シンガポール経済開発庁(EDB)の支援のもと、総額2,400万米ドルを超える投資によって設立されたCoEは、革新的なエンドツーエンドのdMRVエコシステムを構築し、東南アジア地域におけるより強固なカーボン市場インフラの整備を支援します。

Png Cheong Boon氏(シンガポール経済開発庁 会長)は、次のように述べています。「テュフズード初となるグローバル脱炭素化CoEの設立は、地域市場への事業拡大を目指す企業にとって、シンガポールが安定的かつ信頼できる拠点であることを示しています。シンガポールは、厳格な基準、透明性の高いデータ、そして世界水準の検証サービスによって支えられる、信頼性の高いカーボンサービスおよび取引ハブとなることを目指しています。今回のマイルストーンを歓迎するとともに、地域および世界における、カーボンサービスの信頼性向上と発展に向け、今後も、テュフズードとの協力を継続していきます」

現在、シンガポールには、約160社のカーボンサービスおよびカーボンクレジット取引関連企業が拠点を構えており、これらの企業はCoEが提供する専門知識や、各種サービスを活用することができます。またCoEは、自然を活用したソリューション(Nature-based Solutions)やブルーエコノミー関連プロジェクト向けの新たな手法開発も支援します。これにより、2030年までに東南アジア地域のブルーエコノミー分野で不足すると見込まれる、約2.1兆米ドルの資金ギャップの解消に貢献することが期待されています。¹

Dr Céline Bilolo(テュフズード Chief Sustainability Officer)は、次のように述べています。「テュフズードの本拠地であるドイツと、新たなグローバル脱炭素化センター・オブ・エクセレンスの所在地であるシンガポールは、ともに気候変動対策と国際協力の推進に強く取り組んでいます。テュフズードは、この新たなセンターを通じて、パートナーシップの精神を基盤としながら、カーボン市場に関する専門知識、デジタルイノベーション、そして独立した第三者保証を結集し、企業、地域社会、そして各国における信頼性の高い脱炭素化の加速に貢献していきます」

グローバル脱炭素化センター・オブ・エクセレンスには、多様な専門分野のエキスパートが集結し、プロジェクトの設計および実施から、コンプライアンス対応、検証、認証に至るまで、パートナー企業や顧客を支援します。

CoEは2030年までに、ASEAN全域のプロジェクト開発事業者、dMRVサービスプロバイダー、第三者認証機関、およびカーボンレジストリを、単一のデジタルプラットフォーム上で結び付けることで、より強固なカーボン市場エコシステムの実現に貢献することを目指しています。また、効率性の向上、一貫性の強化、透明性の向上を目的とした、次世代のデジタル検証サービスを提供します。これにより、高い信頼性を維持しながら、カーボン市場の拡大を支援するとともに、必要とされる気候変動対策の推進に貢献します。

(写真左から)
• Ho Weng Si, Executive Vice President, Singapore Economic Development Board  
• Niranjan Nadkarni, CEO, TÜV SÜD ASMEA  
• Png Cheong Boon, Chairman, Singapore Economic Development Board  
• Ishan Palit, COO and Member of the Board of Management, TÜV SÜD AG  
• Céline Bilolo, Chief Sustainability Officer, TÜV SÜD AG  
• Thomas Motak, Deputy Head of Mission, Embassy of the Federal Republic of Germany in Singapore  
• Jonas Strahberger, CEO, TÜV SÜD ASEAN

1. OECD (2026), Financing Southeast Asia's Blue Economy: Development Assistance and Beyond, OECD Publishing, Paris, https://doi.org/10.1787/5371e508-en.

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