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MARCH 2023 - ELECTRICAL AND ELECTRONICS, HARDLINES, SOFTLINES, TOYS AND CHILDREN'S PRODUCTS
2023年3月22日、欧州化学物質庁(ECHA)は、REACH規則 附属書XVIIに基づくパーフルオロアルキル酸およびポリフルオロアルキル酸(PFAS)を制限する提案2について、1回目のパブリックコンサルテーション1を開始しました1。
この提案は、経済協力開発機構(OECD)のPFASの定義を満たす10,000以上の物質を対象とし、PFASの使用によって引き起こされる人の健康と環境へのリスクに対処することを目的としています。提案範囲内のすべてのPFASは、非常に高い難分解性を持ち、数十年から数世紀にわたって環境中に残留する可能性があります。 さらに、PFASの多くは、さまざまな毒性作用を有しています。これらは生物蓄積性があり、また移動性もあり、世界の遠隔地や原生地域にまで到達する可能性があります。周知のようにPFASは産業用、業務用および消費者用の幅広い製品に含まれ継続的に環境中に放出されています。PFASの使用がもたらすこれらのリスクを考慮し、欧州の5つの当局(デンマーク、ドイツ、オランダ、ノルウェー、スウェーデン)は、REACH規則 附属書XVIIに基づくPFASの規制を提案する書類を作成しました。
泡消火剤におけるPFASの使用は、別の制限提案3にて対応済みなので、本提案では対象にしていません。
パブリックコンサルテーションは2023年9月25日に終了し、ECHAは収集したコメントに基づいて最終意見を取りまとめます。その後、ECHAは最終意見を欧州委員会(EC)に送付し、欧州委員会がREACH規則 附属書XVIIに制限案を含めるか否かを決定する予定です。
2023年4月5日には、オンライン情報セッション4が開催されます。このセッションでは、ECHAと5ヵ国当局の専門家が、制限のプロセス、提案の内容、コンサルテーションへの参加方法について説明します。また、参加者からの質問にも応じる予定です。
表Aは、提案の詳細を示しています。
表A
制限物質 | パーフルオロアルキル酸およびポリフルオロアルキル 酸(PFAS) |
制限の範囲案 | 物質、混合物および成形品 |
限度案 |
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除外案 |
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申請予定 |
施行期日から18ヵ月後 |
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