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EU: 欧州委員会、玩具に含まれるコバルトの安全性に関する予備的意見のパブリックコンサルテーションを開始

JULY 2022 - TOYS

欧州委員会とその健康・環境・新興リスクに関する科学委員会(The Scientific Committee on Health, Environmental and Emerging Risks:SCHEER)は、玩具に含まれるコバルトの安全性に関する予備的意見1 を発表し、2022年8月18日までパブリックコンサルテーションを行います。

欧州員会からの要請2 を受けSCHEER は、欧州玩具協会(the Toys Industries of Europe:TIE)からの評価と文献検索で得た情報を評価し、吸入、経口、経皮の暴露に対するリスクアセスメントを実施しました。

コバルトは、発がん性カテゴリー1B、変異原性カテゴリー2、生殖毒性カテゴリー1Bに分類されており、ニッケルやニッケル含有合金の不純物として玩具に含まれていたり、または意図的に使用されている場合があります。コバルトの発がん性に関連するリスクに焦点を当ててみました。

入手可能な情報に基づいて、SCHEERは以下のような事が暴露評価に関連すると考えています

  1. 電流の伝導を可能にするために含まれるコバルト含有金属
  2. 金属製の玩具、子ども用の安価なジュエリー、ハンドスピナーや磁石などの電気伝導以外の機能を持つコバルト含有金属
  3. 子ども用化粧品
  4. 3Dペン、トイプリンター用材料、玩具印刷物
  5. 皮革製または織物製の玩具に使用されるコバルトを含有する塗料、インク、コーティング
  6. 電池入り玩具

吸入
コバルト含有金属の使用に関連するコバルト吸入によるリスクは無視できる程度と考えられます。コバルト基顔料または着色剤を含む子ども用化粧品やクリエイティブアート玩具のような粉末状の玩具材料からのコバルトへの吸入暴露は、潜在的なリスクと関連している可能性があります。このような玩具には、コバルトを含まない顔料を使用するべきです。3Dペンや3Dプリンターにおけるコバルト含有材料の「新たな」使用については特に注意する必要があります。

経口暴露
入手可能な毒性学的参照値に基づいて、SCHEERは経口暴露に関連する玩具中のコバルトの新たな移行制限値を算出しました。しかし、経口暴露後のコバルトの発がん性に関する不確実性から、玩具安全指令(TSD)において移行制限値を技術的に達成可能な最低レベルまで引き下げるよう推奨しています。

移行制限値

カテゴリ 1
乾燥した、脆い、粉末状または柔軟な玩具材料

カテゴリ 2
液体または粘着性のある玩具材料

カテゴリ 3
削り取られた玩具材料

現行

10.5 mg/kg

2.6 mg/kg

130 mg/kg

SCHEERの 見解

0.12 mkeg/kg

0.03 mg/kg

1.5 mg/kg

経皮暴露

経皮暴露の可能性は、金属製の玩具、安価な子ども用ジュエリー、子ども用化粧品、コバルトを含むコーティングが施された素材や電池、3Dペンや印刷用の素材などからが考えられます。人工汗液へのコバルトの移行が少ないため、SCHEERは経皮暴露後のリスクは低いか無視できると考えています。繊維および皮革中のコバルト含有量に関する REACH 規制3 は、皮膚と接触する全ての玩具材料からの感作性から子どもを保護すると想定できます。

 

[1]  Public consultation on the Preliminary Opinion, 15 July 2022

[2]  EU: Request for an opinion on the safety of cobalt in toys with regard to a possible derogation from its prohibition, December 2020

[3]  EU: ECHA launched second public consultation on restriction on skin sensitising substances, June 2020

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