テュフズード、モーショナル社向けに自動運転走行許可取得サポートサービスを提供

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14 April 2021

 

ドライバーレス技術の世界的リーダーであるモーショナル社は、ネバダ州ラスベガスの公道における、ロボタクシーによる無人試験走行のための当局からの許可を「テュフズードAV permit」サービスを利用して取得しました。テュフズードの評価は、自動車の安全性、機能安全、サイバーセキュリティなどの観点に重点を置いています。モーショナル社は、18カ月以上の期間に渡り、個別の安全・セキュリティを自主的に評価しました。

テュフズード 自動運転評価部門責任者のクリスティアン・グナントは次のように述べています。「米国では、自動運転車の公道走行試験の許可を得るために第三者評価の法的要件はありませんが、それでもモーショナル社が当社に評価を依頼したという事実は、この分野における当社の専門知識の信頼性を証明します。当社の豊富な知識を活用すると同時に、経験を拡大する機会を得られたことを大変嬉しく思います。」 

モーショナル社が開発したロボタクシーは、ラスベガス市内の一般道路で定められたルート上を走行します。通常の運転者は乗車していませんが、代替の安全コンセプトとして、緊急時に車を停止できる「安全監視者」を前部助手席に乗車させています。グナントは「このプロジェクトでは、ドイツで初のドライバーレス公共バスの承認で得た経験をフル活用し、今回のプロジェクトに合わせてカスタマイズしました。」と補足しています。

 

法的要件に精通

AV Permit(自動運転走行許可)サービスは、テュフズードが第三者機関の立場から、世界中の自動運転車(AV)の商品開発や安全性等の文書化に貢献するものです。この評価は、アクティブセーフティ・パッシブセーフティ・機能安全・サイバーセキュリティや使用の安全性などの課題を対象としています。車両設計の詳細なレビューに加え、事前点検や実車試験もサービスの対象としています。包括的かつ積極的な試行の積み重ねにより、実環境およびシミュレーション環境下での様々なシナリオで走行機能を検証します。このようなプロセスを経て、最終的には、車両が常に安全で信頼性の高い方法で反応することが確認されます。

テュフズードの専門家は、自動運転機能を備えた車両の市場参入を促進するため、認可当局をはじめとする世界各国の有力な機関と長年に渡り有効な協力関係を進めてきました。

安全なコネクティビティの確保

特にコネクテッド車両に関する重要な安全性の側面では、サイバーセキュリティやインフラとの安全な相互情報通信にも及びます。テュフズードの専門家は、このようなセンシティブなトピックも考慮しながら、車両やシステム・部品の開発プロセスに初期段階から携わります。その活動には、国際的に認められた業界標準に基づく広範な脅威およびリスク評価、使用されている保護メカニズムの有効性を検証するための試験、詳細な提言や文書記録が含まれます。このプロセスは、最新の要求事項、および国際的な検証事例に適合した広範な安全に関するレポート発行につながります。「当社のAV Permit(自動運転走行許可)サービスは、OEMやTIER1/2メーカー様に対するサービスパッケージであり、自動運転化車両の構想と設計に高度で実践的な支援を提供しています。」(グナント)

産業界への更なる貢献

テュフズードは、6年以上にわたり、様々な分野にわたって高度な自動化運転の発展に携わってきました。その一環として、ドイツのテュフズードの専門家は、研究グループVVM(自律システムの検証および実証方法)の一員として、22のパートナーと協力し、自動運転システムにおける完全自動運転機能の適合性および効率的な検証、そして実証方法の開発に取り組んでいます。ドイツ連邦交通省の「運転支援システム」特別委員会では、テュフズードの専門家が関連基準の改訂をサポートしています。また、テュフズードとドイツ人工知能研究センター(DFKI)は、ドイツ西部のバーデン・ヴィルテムベルク州の自動運転試験場運営者やカールスルーエ交通当局と提携している企業のために、試験走行路の運営やアルゴリズムのための「TÜV:道路走行適正性試験」の開発に取り組んでいます。テュフズードの専門家は、国毎の委員会活動に加えて、CITA(国際自動車検査委員会)のメンバーを務めるとともに、国連での国際調和のとれた規制要件の整備にも取り組んでいます。

さらに、テュフズードはCETRAN(シンガポール・南洋理工大学AV試験研究拠点)など、多くの他国での自動運転開発プロジェクトに携わっています。また、シンガポールでの完全自動運転車両の認可に関する世界初の規格TR68の策定にもテュフズードの専門家が参加しています。一方で、米国自動車技術者協会(SAE)、中国自動車技術研究センター(CATARC)、電気・電子学会(IEEE)、ドイツ標準化研究所(DIN)、国際交通イノベーションセンター(ITIC)及びその他のパートナーと協力し、国際的なアライアンス(International Alliance for Mobility Testing and Standardization、IAMTS)を設立。グローバルに調和・標準化された試験方法や、自動運転に関連する統一的な承認された標準の開発を目指しています。世界中の産業、大学、政府機関から40以上のパートナーを得て、テュフズードの専門家は自動運転とコネクテッド車両の進展を目的とした共同プロジェクトに携わっています。

 

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