中国・天津 - 2019年11月14~17日、テュフズード中国グループ(以下、テュフズードという)はスポンサーの1社として、CIBS2019第4回動力電池応用国際サミット(以下、2019動力電池サミットという)に参加しました。
動力電池応用分会の会員向けの非公開会議および電池に関する特別フォーラムでは、テュフズード中国グループの電池テストの首席技術専門家、張書博氏が「リチウムイオン電池乱用テストをいかに有意義なものにするか」をテーマに登壇しました。
(展示会場にて)
世界のエネルギー構造の転換と環境保護の切実な需要に伴い、各国は省エネ·排出削減に対して厳しくなりつつあります。世界各国は、重要な産業発展の方向性として新エネルギー車産業を推進しています。統計によると、2018年度の全世界の新エネルギー車の販売数は前年同期比28.42%増、406万6000台に達しました。そのうち、中国は全世界の新エネルギー車市場への貢献度が最も大きく、販売数は22万台に達し、世界全体の30.25%を占めました。全世界の新エネルギー車市場は急成長しており、産業チェーン全体、特に動力電池産業の急速な発展を牽引しました。ただし、電池の安全性は依然として安全監督管理機関に注視されています。各国政府はこれら高電圧製品の安全性を確保するため、続々とさまざまな基準を策定しています。電気自動車産業の未来は、新たに作られた基準や法規に適合しているかどうかにかかっています。中国は世界最大の新エネルギー車市場として、世界の動力電池産業チェーン企業が競う最も重要な戦いの場になることは言うまでもありません。
今年、中国化学・物理電源業界協会は設立30周年を迎えます。テュフズードは業界協会のメンバー、世界的に有名な第三者試験認証機関、および特別なスポンサーとして今回の2019動力電池サミットに参加し、この4日間の業界盛会では各国の業界専門家と企業代表とともに産業開発計画の話し合い、研究、策定を行い、グローバル産業の発展実績を共有する学びの場となりました。
「技術革新で未来を迎える」をテーマにした電池特別フォーラムで、張書博氏はスピーチを行い、メディアの取材に応じました。
「新エネルギー車の安全性を向上させるためには、次の2つの面から着手することができます。1つは電池管理システムです。リチウムイオン電池には電圧、電流と温度に関する操作ウィンドウがあるため、車両全体がこの操作ウィンドウの範囲内で電池が常に動作することを確保できれば、電池の安全性も大幅に向上します。安全ウィンドウを確保するための最も重要な部品は電池管理システムです。開発プロセスにおいては、このシステムの機能の安全性を考えて開発を進め、第三者の機能安全評価で承認されてはじめて電池に信頼性の高い「後ろ盾」を提供することができます。
もう1つは、完成車レベルで電池の乱用能力を検証することです。これは新エネルギー車の安全性を大幅に改善することも可能です。テュフズードの北米会社は、かつて一連の完成車レベルの浸水と電池の熱暴走・拡散テストを行った実績があります。完成車の乱用条件下での電池安全性に関して大量のデータを蓄積しました。また、高温で安全性がより高い全固体電池という新しい電池技術について、テュフズードはその性能と安全性に対してテストを実施しました。現在、中国国内の多くの電池工場ではすでに大量の資源を投入し、全固体電池を開発しています。近い将来、業界では普遍的に認められた全固体電池のテスト方法を生み出すと信じています。その時、全固体電池は電気自動車の応用市場に向ける本格的な実用化にますます近づいていくでしょう」 (張書博氏)。
(会場でメディアの取材に応じる張書博氏)
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